A:動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012 抜粋

脂質異常症:スクリーニングのための診断基準(空腹時採血※1)

LDLコレステロール 140mg/dL以上 高LDLコレステロール血症
120~139mg/dL 境界域高LDLコレステロール血症※2
HDLコレステロール 40mg/dL未満 低HDLコレステロール血症
トリグリセライド 150mg/dL以上 高トリグリセライド血症
LDLコレステロールはFriedewald([TC]-[HDL-C]-[TG]/5)の式で計算する(TGが400mg/dL未満の場合)。
TGが400mg/dL以上や食後採血の場合にはnon HDL-C([TC]-[HDL-C])を使用し、その基準は[LDL-C]+30mg/dLとする。
※1
10~12時間以上の絶食を「空腹時」とする。ただし、水やお茶などカロリーのない水分の摂取は可とする。
※2
スクリーニングで境界域高LDLコレステロール血症を示した場合は、高リスク病態がないか検討し、治療の必要性を考慮する。

リスク区分別脂質管理目標値

治療方針の原則 管理区分 脂質管理目標値
LDL-C HDL-C TG non HDL-C
一次予防
まず生活習慣の改善を行った後、薬物療法の適用を考慮する
カテゴリーⅠ <160 ≧40 <150 <190
カテゴリーⅡ <140 <170
カテゴリーⅢ <120 <150
二次予防
生活習慣の是正とともに薬物治療を考慮する
冠動脈疾患の既往 <100 <130