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項目コード
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3411 |
統一コード
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6B620 |
項目名
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結核菌群核酸検出 |
別名
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結核菌群PCR |
検査案内
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86ページ
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検体必要量
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組織、糞便、菌株 |
保存条件
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冷蔵(2~8℃) |
備考:検体は採取当日にご提出下さい。陽性検体の薬剤感受性検査の追加等は不可です。別途検体を準備の上ご出検下さい。  << 別記 >> |
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検査方法
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リアルタイムPCR法(TaqMan PCR) |
所要日数
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3~5日 |
基準値(男)
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(ー) |
基準値(女)
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(ー) |
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臨床的意義
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抗酸菌属は、Actinomycetales目に属する細菌であり、日本において臨床的に重要なものは、約15菌種である。Mycobacterium tuberculosisを代表とする抗酸菌属は、その特徴的な染色性から分類されているが、それ以外にも形態、発育様式、細菌学的に共通した特長を持っている。抗酸菌には、結核菌群(Mycobacterium tuberculosis complex)、非定型抗酸菌(atypical mycobacteria)及びらい菌(Mycobacterium leprae)があり、抗酸菌症とはこれらの菌の感染が原因となって特異的な細胞性慢性炎症を起こす感染症である。特に、結核菌の感染による肺結核症は、法定伝染病に指定されており、感染予防を目的として患者の隔離治療が義務付けられている。結核菌群には、M. tuberculosis、M. bovis、M. africanum及びM. microtiがあり、M. microti以外はヒトの感染症起因菌となるが、我が国の結核症ではほとんどがM. tuberculosisの感染が原因となる。結核症は1950年代に入って急速に減少したが、近年その減少率は鈍化し年間の感染者数は約5万人で、年間約3千人が結核症により死亡しており、現在もなお重篤な感染症の1つである。一方、非定型抗酸菌による感染症は、免疫不全症等において増加の傾向にあり、特にMycobacterium avium及びM. intracellulareの感染は、非定型抗酸菌症の約70%を占めており、肺結核症との迅速な鑑別診断は患者の隔離と治療方針を決定する上で重要である。従来から抗酸菌症の診断には分離培養検査が利用されているが、ヒトの感染症起因菌となる抗酸菌の多くは発育が遅く分離培養及び同定検査に4~8週間を必要とする為、迅速な診断が出来ない等の問題が指摘されていた。近年、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)等の核酸増幅法を用いた抗酸菌同定検査が開発されたことにより、迅速で感度の高い抗酸菌の検出と同定が可能となり、抗酸菌感染症の鑑別診断と治療の選択に有用な検査となっている。 |
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容器
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[56] 遺伝子関連検査組織容器
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添加剤
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滅菌プラスチック容器
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保存方法
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室温で5年間
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採取量
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採取量15ml
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主な検査項目
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T細胞抗原レセプター遺伝子再構成・免疫グロブリン遺伝子再構成・EGFR遺伝子変異解析・RAS-BRAF遺伝子変異解析
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[18] 糞便容器
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添加剤
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糞便容器
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保存方法
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室温で3年間
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採取量
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採便量0.5~3.0g
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主な検査項目
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アデノウィルス抗原・ロタウィルス抗原・クロストリジウムディフィシル抗原/毒素・
虫卵(塗抹)・虫卵(集卵)・脂肪染色・原虫検査・ノロウイルス-RNA・便中カルプロテクチン・
※(注)細菌培養検査をご依頼の場合は、必ず[26]便細菌容器で採取して下さい。乾燥等の影響により、正しい結果が得られない場合がありますのでご注意下さい。
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