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項目コード 3210 統一コード 3F250
項目名 肺サーファクタントプロテインA 別名 SP-A
検査案内 9ページ 
検体必要量 血清0.6mL
保存条件 冷蔵
備考:
検査方法 CLEIA法
所要日数 3~4日
基準値(男) 43.8未満  [ng/mL]
基準値(女) 43.8未満  [ng/mL]
臨床的意義
肺サーフェクタントは肺胞の表面張力を著しく低下させ、呼吸を維持する上で重要な機能を担っています.肺サーフェクタントアポ蛋白-A(SP-A)は肺胞II型上皮細胞で産生される肺サーフェクタントの構成成分の一種で、リン脂質とアポ蛋白で構成されています。SP-Aはアポ蛋白の中でも質・量とも重要で、肺胞II型上皮細胞におけるサーフェクタントの代謝や、肺胞マクロファージの貪食能の増加作用を有しています。特発性間質性肺炎(Idiopathic interstitial pneumonia:IIP)は、肺胞I型上皮細胞の変性や上皮からの脱落に続いて肺胞II型上皮細胞の腫大や増生などが観察されることから、その初期病変は肺胞I型及びII型上皮細胞の障害に始まると言われています。血清中SP-Aの測定は、IIPとその他の疾患との鑑別補助診断及びIIPの急性憎悪などの病態の情報を提供します。また、新生児呼吸窮迫症候群(RDS)は胎児肺未成熟による肺サーフェクタントの量的欠乏によると言われ、洋水中や出生直後の新生児胃内残存羊水、気道吸引液などのSP-Aを測定する事で胎児や新生児の肺の成熟度を知ることができます。
主な疾患 突発性間質性肺炎
関連項目 肺サーファクタントプロテインD(SP-D)KL-6
容器
 [01] 分離剤入り容器
添加剤 分離剤入り真空採血管
保存方法 室温で1年間
採取量 採血量8.5ml
主な検査項目 生化学検査・免疫血清検査・内分泌検査・腫瘍マーカー・その他

実施料 130 判断料区分 生化学的検査(I)