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項目コード
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2900 |
統一コード
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5C240 |
項目名
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オートタキシン |
別名
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ATX |
検査案内
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2ページ
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検査方法
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FEIA法 |
所要日数
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3~5日 |
基準値(男)
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備考参照  [mg/L] |
基準値(女)
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備考参照  [mg/L] |
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臨床的意義
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肝線維化のマーカーである。慢性肝疾患に伴う線維化の進行により内皮細胞に変化が生じると血中濃度が上昇する。
オートタキシン(autotaxin:ATX)は、脂質メディエーターのひとつであるリゾホスファチジン酸の合成酵素である。
血中ATXは主に脂肪組織由来と考えられており、他に胎盤や一部の腫瘍組織でも産生亢進が認められる。
ATXは肝臓の類洞内皮細胞に取り込まれて代謝されるため、慢性肝疾患に伴う線維化の進行により内皮細胞に変化を生じるとATXの取り込みが減少する。
結果として血中濃度が上昇することから、血清ATXは肝線維化のよいマーカーといえる。
ウイルス肝炎をはじめとする慢性肝疾患の治療法が進歩し、線維化の進行抑止や病態改善も可能となったことにより、以前にも増して肝線維化の程度の把握ならびに治療後のモニタリングが重要となってきた。
線維化の判定において最も確実なのは肝生検だが、患者の身体的負担も大きいことから、相対的に侵襲性の低い肝線維化マーカー検査への期待はより高まっている。
血清ATXは軽度の線維化ステージ(F2)でも上昇し、既存の肝線維化マーカーに比べて早期の段階で線維化の進行を検出できるとされている。
なお、副腎皮質ステロイド投与患者では脂肪組織による産生低下によりATX低値となる一方、妊婦では胎盤由来ATXにより血清ATX高値を示すため、注意が必要である。 |
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容器
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[01] 分離剤入り容器
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添加剤
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分離剤入り真空採血管
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保存方法
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室温で1年間
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採取量
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採血量8.5ml
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主な検査項目
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生化学検査・免疫血清検査・内分泌検査・腫瘍マーカー・その他
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