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項目コード
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3418 |
統一コード
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6B610 |
項目名
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淋菌核酸検出 |
別名
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淋菌PCR,淋菌核酸同定PCR |
検査案内
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47ページ
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検査方法
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リアルタイムPCR法 |
所要日数
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2~4日 |
基準値(男)
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(ー) |
基準値(女)
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(ー) |
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臨床的意義
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Chlamydia trachomatis及びNeisseria gonorrhoeae(淋菌)は、男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎を引き起こす性感染症(STD)起因菌であり、異性間の性的接触により感染する。両微生物とも、これら感染局所から、男性では、副睾丸炎、前立腺炎等を、女性では子宮内膜炎、卵管炎、子宮付属器炎(PID)等を併発することが知られている。また、C.trachomatisは母子垂直感染により新生児の肺炎、封入対結膜炎等の原因になることが知られている。Chlamydia属は、C.trachomatis、C.pneumoniae、C.psittaci及びC.pecorumの4種に分類されるグラム染色陰性の非運動性の微生物で、代謝に必要なATP等の高エネルギー分子を宿主細胞から供給を受けて細胞内で増殖するのが特徴である。C.trachomatisは初感染では一般に炎症反応も少なく症状が軽微であり、特に尿道あるいは頸管等の局所感染では抗原刺激が少ないため抗体上昇が比較的遅く、抗体価もあまり高くならないのが特徴である。また、感染後抗体が産生されても再感染を起こしやすいため、診断には分離培養、抗原検出、核酸検出等によるC.trachomatisの検出が有用となる。一般的にC.trachomatisの検出には酵素免疫測定法(EIA法)やDNAプローブ法などが用いられているが、いずれも検出感度、特異性が充分ではない。一方、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)はNeisseria属に含まれる好気性、グラム染色陰性の双球菌であり、特に、円柱上皮細胞、粘液産生線細胞に親和性があり、ヒトのみを宿主とする病原微生物である。淋菌感染症において、男子の尿道炎では自覚症状が伴うことがほとんどだが、女子子宮頸管炎では自覚症状が比較的軽く、無症候性に経過することが多いと言われている。N.gonorrhoeaeの検出には膿又は分泌物を用いたグラム染色による顕微鏡検査や、培養法、EIA法及びDNAプローブ法などによる抗原の検出が一般的に用いられているが、顕微鏡検査は他の雑菌の存在により淋菌の確認が困難なこと、培養法では検体輸送中の菌の死滅、またEIA法、DNAプローブ法では検出感度が充分でない等の点が指摘されている。近年はPCR(Porymerase Chain Reaction)法などによるC.trachomatis及び淋菌の核酸増幅法を用いた核酸同定検査が開発されたことにより、分離培養することなくC.trachomatis及び淋菌を高感度にかつ特異的に検出することが可能となった。 |
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容器
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[85] クラミジア・淋菌PCR容器/子宮頸管用
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添加剤
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子宮頸部の粘液除去用ドライスワブ(右)・
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保存方法
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室温 有効期限表示
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採取量
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採取量適量
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主な検査項目
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クラミジアトラコマチス核酸検出(PCR)
淋菌核酸検出(PCR)
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