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項目コード 2860 統一コード 3B055
項目名 LDHアイソザイム 別名
検査案内 6ページ 
検体必要量 血清0.3mL
保存条件 必ず常温
備考:免疫グロブリン結合アノマリー:各酵素が血中の免疫グロブリン(IgG・A・M)と結合しているものをいう。凍結厳禁。凍結でLDH4,5が失活しやすい。溶血でLDH1,2の上昇傾向あり。
検査方法 アガロース電気泳動法
所要日数 3~6日
基準値(男) LDH1:20.0~31.0 LDH2:28.8~37.0 LDH3:21.5~27.6 LDH4:6.3~12.4 LDH5:5.4~13.2  [%]
基準値(女) LDH1:20.0~31.0 LDH2:28.8~37.0 LDH3:21.5~27.6 LDH4:6.3~12.4 LDH5:5.4~13.2  [%]
臨床的意義
乳酸脱水素酵素(lactate dehydrogenase;LDH;EC 1.1.1.27)は、L-乳酸が脱水素されてピルビン酸になる反応に作用する酵素です。LDHアイソザイムは、MとHの二つの異なったサブユニットの組み合わせからなる四量体で、M4,M3H,M2H2,MH3,H4のアイソザイムが構成されています。電気泳動において移動度が異なるのは、これらのサブユニットの等電点の違いによるもので、移動の速いフラクション(陽極側)から、LDH1(H4),LDH2(H3M),LDH3(H2M2),LDH4(HM3),LDH5(M4)と呼ばれています。LDHは心臓、赤血球、白血球、肝臓、骨格筋などに分布し、Mは主に肝または骨格筋に存在するサブユニットで、Hは主に心筋に存在するサブユニットです。LDHアイソザイムの異常例として、心筋梗塞や悪性貧血によるLDH1の上昇、肝疾患によるLDH5の上昇、悪性の血液疾患によるLDH2、3の上昇が知られています。そのほかLDHアイソザイム分画の過剰あるいは欠損、偏位を示すLDHアノマリーとして、サブユニットの合成欠損あるいは低形成、遺伝的変異(バリアント)、腫瘍産生、不活性化因子の存在、免疫グロブリンとの結合などが報告されています。
主な疾患 C型肝炎悪性リンパ腫悪性貧血肝硬変急性心筋梗塞筋ジストロフィー劇症肝炎肺癌
関連項目 AST(GOT)ALT(GPT)γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GT, γ-GTP)
容器
 [01] 分離剤入り容器
添加剤 分離剤入り真空採血管
保存方法 室温で1年間
採取量 採血量8.5ml
主な検査項目 生化学検査・免疫血清検査・内分泌検査・腫瘍マーカー・その他

実施料 48 判断料区分 生化学的検査(I)