臨床的意義
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脂肪酸には代謝系列としてω3,ω6,ω7,ω9系があり,ω3,ω6系は必須脂肪酸である。食事中に入る脂肪酸はエイコサペンタエン酸(C20:5W3:EPA)を代表とするω3系とリノール酸(C18:2W6)を代表とするω6系に大別できる。必須脂肪酸欠乏状態においては,リノール酸・アラキドン酸(C20:4)その他のω6系が減少し,オレイン酸(C18:1)・5.8.11-エイコサトリエン酸(C20:3)が増量する。又,血栓性疾患でω6系,出血性疾患でω3系が高値を示し,又アレルギーではω3系が低値を示す。その他,癌においてもω6系の発癌促進効果,ω3系の抑制効果が注目されている。 |
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